HOME単組・地域の取り組み

2008/5/22 木曜日

真に実効ある大阪府行財政改革を/大阪府財政のあるべき姿と橋下行革の危うさ

カテゴリー: 元気情報Box — 編集部 @ 19:24:47

 大阪府労働組合連合会は2008年5月15日、組合員、職員、府民など400人を集め「真に実効ある大阪府行財政改革を~府財政のあるべき姿と橋下行革の危うさ~」と題するシンポジウムを開いた。

 新居晴幸執行委員長は「大阪府を倒産会社に貶めたのは、ほかでもない橋下知事だ。財政健全化団体にもなっていない中で、1100億円という大幅削減を打ち出し、行政の命ともいえる公共サービスの切捨てと、他に類を見ない人件費の削減を行おうとしている。」と強調した。

PT案は政策がなく、規模と拙速さについても大問題

長沼 進一 大阪市立大学大学院教授 (長沼 進一 大阪市立大学大学院教授)橋下行革は政策がないうえ、規模も、拙速さについても問題。国の健全化法に対する焦りがある。行政の質と量は政治判断。だから、責任の所在は首長が追うべき。職員へ押し付けるべきではない。職員の給与水準が高いというのは、知事として人事委員会制度を無視するものだ。

(竹内 脩 枚方市長)PT案には政策理念がなく、知事自らが指示した1100億円削減の数字合わせに過ぎない。福祉、医療などは協議と周知が必要で、しかも市町村との協議が重要だ。収入の範囲で予算を組むというのは、耳障りはいいが、自治体には与えられた法律の枠組みがあり、家計のような自由はない。交付税制度に大きな問題点があるのは周知のところだが、知事は肝心の時には、地方自治制度は知らないといって逃げる。
知らないなら勉強すべきだ。

(西脇 くにお 大阪府議会民主党・無所属ネット議員団幹事長)『イルミネーションよりも生活に光を』といいたい。人件費カットは最後の手段だ。民主党は、知事が、将来ビジョンも示さず、福祉、四医療、障がい者就労支援、35人学級、私学助成カットを実施することに反対していく。市町村も、来年からテーブルに着くといっており、自民党や公明党の皆さんにも働きかける。

竹内 脩 枚方市長 西脇 くにお 大阪府議会民主党・無所属ネット議員団幹事長

将来見通しについては慎重な意見も

 しかし、将来の見通しについては、慎重な意見も相次いだ。

(長沼 教授)特別債を発行しても利子は3.5%、国債は2%だ。企業減税が世界の流れになりつつなる中、法人2税が下がると、最終は消費税の増税という方向に行く。それほど各地方自治体が抱えている悩みは大きい。

(竹内 枚方市長)国は80兆円のうち20兆円の赤字国債を発行している。建設国債は5兆円だ。国家公務員はラスパイレス100だ。これがこの国の姿だ。しかし地方公務員制度を主張しても大阪府民は応援してくれない。公務員には失業はないといわれるのがおちだ。住民の間に分断がある。だから冷静な議論をする必要がある。事実これまでに減債基金を取り崩し、借換債を一度も発行しなければ危機的なときもあったと思う。そのときは大阪発の金融恐慌だ。

(西脇 府議)今日、自民党も公明党も対案を出した。行革債の発行では足並みが揃えられそうになった。そうなると削減幅は大きく変わる。人件費は最後の手段だし、議員報酬についてもどういう落ち着け方をするか見極めたうえで、削減幅を出していきたい。

国への責任追及抜きに根本解決はない

橋本副執行委員長 シンポジウムは、最後に、橋本副執行委員長が「この橋下行革が、あまりにも急激なため、大阪の景気に、府民生活に、職員の労働条件に見過ごせない悪影響と混乱が出ることが明らかになった。今後の闘いの糧としたい。ただ、行革の流れは、我々も慎重にならざるを得ず、国への闘い、法的な検討など息の長い闘いも展望しなければならない」と、まとめをおこなった。

※参考資料
真に実行ある大阪府行財政改革を(PDF)

コメントはまだありません »

コメントはまだありません。

このコメント欄の RSS フィード トラックバック URL

コメントをどうぞ

You must be logged in to post a comment.