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更新日:2011年8月3日

自治労大阪国際協力 パラミラーニングセンター支援活動

パラミの子どもたち(1)
タイ語で数字が書けるかな

 10月19日、パラミラーニングセンター旧校舎の幼稚園クラスを訪ねた。6月からはじまった前期が今日で終了。終業日の課題は「物の個数を数え、タイ語で答の数字を書く」など、タイ語をどれほど分かっているかのテストだ。

 朝8時30分、すでに30人ほどの子どもたちが広いとは言いがたい園庭を自由に走りまわっていた。

 8時45分、全員が国旗掲揚ポール前に整列し、タイ国旗を揚げながら国歌斉唱。ビルマの子どもたちなのだが、タイでの教育活動という立場から「ビルマ移民労働者教育委員会(BMWEC)」の学校はどこもこのスタイル。ちなみに髪も男子はかりあげ、女子はおかっぱのタイ式だ。

 8時50分過ぎ、70人の子どもらが席につき、テストの開始を静かに待つ。先生はテスト用のエンピツと消しゴムを一人ひとりに配りながら、「目をつぶって静かに落ちつきなさい」と指示を出す。これが子どもらに行き渡る。半数の子がおしゃべりを止め、目をつぶっていた。

 9時5分、テスト用紙が配られた。30分ほどたつと、着々と進めている子と、最初の問題から前へ進めず、止ってしまっている子が出てくる。座卓で2時間のテストに、子どもらは感心するほど辛抱強くがんばっていたが、テストについていけない子は集中力をなくし、じいっと時間がすぎるのを待つだけになっている(この子にはこの2時間が長いのだ)。

 11時すぎ、通園自動車が園庭に入って来ると、先生の許可が出て、答案用紙を提出して飛び出して行く子がいる。泣きながら、まだ答案用紙に向っている子の横に座り、終わるのを手伝う先生。

 子どもらは明日から学期休み。飛び出していく後ろ姿に寂しさなんかみじんもなかった。

パラミラーニングセンターに通う子どもたちに笑顔を届けたい

パラミラーニングセンターに通う子どもたちに笑顔を届けたい

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