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更新日:2010年5月10日

第81回大阪地方メーデーに7万人
(大阪府域12万人)が参加

晴天の下開催された第81回メーデー

晴天の下開催された第81回メーデー

 晴れ渡った青空に恵まれた5月1日、第81回大阪地方メーデーが大阪城公園・太陽の広場で開かれ、7万人の組合員と家族が労働者の祭典に集まりました。4月27日から5月1日までの間に、大阪府内11ヵ所で地域・地区メーデーが開かれ、5万人が結集、大阪府域では計12万人がメーデーに参加しました。

 メーデー式典は、多賀雅彦事務局長の開会宣言でスタート。議長団には山口芳彦(電機連合)、山下博司(自治労)の両副実行委員長が選出され、式典の進行を行いました。

 主催者を代表し川口清一実行委員長は、厳しい雇用情勢を改善するための取り組み強化や、来る参議院選挙に向けて力を結集していくこと、そして「希望と安心の社会」を実現するという大きな目標に向かって一緒にがんばっていこうと力強いあいさつを行いました(あいさつ全文は下記)。来賓として大阪府より木村愼作副知事、大阪市より平松邦夫市長が登壇しそれぞれから激励のあいさつを受けました。

 続いて、民主党大阪府連の樽床伸二代表からのあいさつを受けると共に、第22回参議院選挙の連合推薦予定候補者13人が紹介され、代表して大阪選挙区から立候補予定のおだち源幸参議院議員が、参議院選挙への力強い協力と熱い支持を訴えるあいさつを行いました。

 式典最後にはメーデースローガンを中井亜矢子連合大阪女性委員会副委員長、メーデー宣言を松下正広連合大阪青年委員会委員長がそれぞれ提案し、メーデー参加者全員で採択した後、川口実行委員長による団結ガンバロウで式典を閉じました。

 今回のメーデーは昨年の第80回メーデーから始まった、連合大阪結成20周年記念事業のファイナルイベントとしても位置づけられており、式典終了後にはファミリーイベントが行われました。連合大阪に加盟する労働組合やNPO/NGOなどの市民活動団体が多数参加し、活動紹介やバザーなど趣向を凝らしたさまざまなブースが出店され、イベントステージでは和太鼓や吹奏楽団の演奏、チアリーディングや車椅子ダンス、手話を交えた歌などが披露されました。グランドではガンバ大阪サッカー教室やミニ列車の運行、電気工事用バケット車の体験なども行われ、ゴールデンウィーク前半の一日、家族連れでにぎわうイベントとなりました。

7万人の参加でにぎわう会場

7万人の参加でにぎわう会場

第81回大阪地方メーデー 川口実行委員長あいさつ

力強くあいさつする川口実行委員長

力強くあいさつする
川口実行委員長

 第81回大阪地方メーデーにご参加いただいた皆さん、大変ご苦労さまです。また来賓の皆さま方には、ご多忙の中、ご臨席いただき誠にありがとうございます。心からお礼申し上げます。大阪地方メーデーの開催にあたり、実行委員会を代表して、一言ごあいさつを申し上げます。

 まずは、2010春闘についてであります。デフレ状況にあることや依然として厳しい雇用環境から、5月に入ってもなお、多くの未解決組合が雇用を守り、生活の質を守るため、懸命の交渉が行われております。永らく続いた分配構造の歪みを是正し、全ての働く者の処遇改善につなげる解決を目指して、最後まで一緒に闘いぬこうではありませんか!

 私たちを取り巻く情勢はデフレ経済の状況から脱しきれておらず、雇用環境も依然厳しさを残しています。特に大阪の雇用情勢は深刻です。私たちは雇用情勢改善につながるよう、政・労・使からなる「大阪雇用対策会議」を新たに強化をし、雇用創出への取り組みを強化しているところであります。

 また、非正規労働者に対する取り組みを強化するため、昨年スタートした「連合大阪非正規労働センター」には、突然の解雇や賃金の問題など、数多くの労働問題の相談が寄せられております。誰もが安心をして働き、暮らすことのできる社会の実現のために、私ども連合が果たすべき役割と責任は格段に大きくなっているとの認識のもと、連合組合員の領域にとどまらず、非正規労働者を含めた全ての労働者の労働条件改善のために、そして社会全体から「信頼される」存在でありつづけるために、連合運動の強化を期していかねばなりません。

 さて昨年、連合大阪に結集する働く仲間の皆さんの大きな力が結実し、熱い夏の闘いとなった衆議院選挙に勝利し、政権交代を成し遂げることができました。連合・連合大阪が結成して20周年という節目に、連合運動が渇望してやまなかった目標が現実のものとなったのです。以来、鳩山政権は、政治が変わることへの期待に応えるべく、これまで自民党政権では決してなしえなかった課題に挑戦し、私たちがめざす「希望と安心の社会」実現に向けて大きく舵を切り始めました。

 そのことは評価をされるべきであり、引き続き、総選挙で寄せられた国民の負託に応えるため、政権運営に対する指摘には真摯に耳を傾け、着実に改革の実績を重ねることを期待するものであります。

 政権交代後の諸情勢は大きく変化をしています。マニフェストについても、見直すべきは見直すということも、政治の決断として必要ではないか、ということを申し上げておきたいと思います。

 いずれにいたしましても「国民の生活が第一」という基本姿勢を堅持し、国民の期待に沿える対応を重ねて求めておきたい。

 日本全体の元気を取り戻すためには、やはり政治の力が必要です。しかし、参議院選挙を目前にして、新党やローカルパーティーが相次いで結成されています。私たちは、こうした新しい動きにまどわされることなく、誰のための新党か、誰のためのグループなのか、その本質を見極めていかねばなりません。

 私たち働く者の声が反映できるのは民主党を中心とする政権であります。

 「生活者起点の政治」の実現のために、そして、民主党を中心とする現政権を磐石なものにするために、連合・連合大阪が推せんをする大阪選挙区ではおだち源幸さんを先頭に産別推薦候補者の勝利をめざし、組織の総力を結集しようではありませんか。

 連合大阪は「労働を中心とした福祉型社会」の実現と、真に平和で希望に満ちた世界をつくるために邁進をしていくことを、今日、ここに結集をした全ての働く仲間の皆さんとともに誓い合いたいと思います。私たちの求める「希望と安心の社会」の実現を私たちの手によって成し遂げようではありませんか。大きな目標に向かってともにがんばることを申し上げてご挨拶にかえさせていただきます。本日はありがとうございました。

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