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2008年4月24日

永住外国人に地方参政権を

 2008年4月4日の夕刻、大阪府庁北別館多目的ホールで、永住外国人の地方参政権の実現をめざした大阪集会が開かれ、大阪府民200人が参加しました。「永住外国人の地方参政権をめざす大阪実行委員会」が主催し、自治労大阪も実行委員の一員として参加しました。

 民主党参議院議員の松岡徹さん(実行員会共同代表)は「日本の国際化を考えた場合、住民の権利として永住外国人に地方参政権を認めることは急務である。歴史的背景や抱える課題は多いが、永住外国人の地方参政権付与法案の早期立法にむけてご支援、ご協力をお願いしたい」と話しました。

 弁護士の丹羽雅雄さん(実行員会共同代表)は、地方参政権実現の意義として、「多民族・多文化の共生社会」の創造や国家・社会の多様性を受容する柔構造社会への転換などを訴え、「外国人・民族的マイノリティー市民社会への参画は国際人基準でもある」と話しました。

 パネルディスカッションでは、パネリストとして龍谷大学教授で定住外国人の地方参政権を実現させる日・韓・在日ネットワーク代表の田中宏さん、民団大阪本部事務局長の金炫秀さん、民主党衆議院の土肥隆一さんが招かれ、それぞれの立場から地方参政権の必要性と運動の現状、国会状況や今後の課題などの説明が行われました。

パネリストのプロフィール

田中 宏(たなか ひろし)さん

 1937年生まれ。東京外大、一橋大学院修士終了。財団アジア学生文化協会勤務後、愛知県立大、一橋大学を経て、現在龍谷大学教授。著書に「在日外国人人権白書」(明石書店)、「在日コリアン権利宣言」(岩波ブックレット)、「戦後60年を考える」(創史社)など多数。
 「定住外国人の地方参政権を実現させる日・韓・在日ネットワーク」代表。

金 炫秀(KIM HYUN SOO)さん

 1949年、大阪市住吉区生まれ。1975年民団大阪本部勤務、青年会初代組織部長、大阪本部宣伝次長、民生部長代行、国際部長、事務局副局長を経て、現在、事務局長を務める。その間、1985年にピークを迎えた外国人登録改正運動(指紋押捺反対、外登証常時携帯義務反対)、在日高齢者・障害者無年金問題、地方参政権付与自治体議会意見書採択、民族教育など、在日韓国人の権益擁護を取り組む。
 大阪日韓親善協会理事。

土肥 隆一(どい りゅういち)さん

 1939年生まれ。東京神学大学院修士課程修了。東京、東大阪、神戸の教会に牧師として従事。1990年衆議院選挙、兵庫第1区から初当選。2005年9月、兵庫第3選挙区から出馬、比例近畿で6期目当選。現在、衆議院文部科学委、政倫審筆頭幹事。民主党常任幹事。
 「永住外国人の法的地位向上を推進する議員連盟」副会長。

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