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府本部定期大会『関心・感動・感謝』を呼び込む府本部運動へ 優しい組織が強い組織を生み出す

府本部は10月1日、大阪市内で第68回定期大会を開催し、対面とオンラインでの参加を合わせて213人の代議員が出席しました。なお、今大会では、昨年の定期大会と同様、対面でもオンラインでも採決や投票ができる電子投票システム(e投票)を採用しました。

方針議論では、2024年度運動方針をはじめ、第8次組織強化基本計画年次総括や府本部ジェンダー平等推進計画など12議案すべてが可決されました。また、組織強化拡大や次代を担う役員育成、女性参画課題、地域手当や非正規労働者の賃金課題などについて意見が出され、活発な討論が行われました。

方針の豊富化にむけ活発な議論の展開を訴える中野委員長

方針の豊富化にむけ活発な議論の展開を訴える中野委員長

主催者あいさつを行った中野委員長は、まず5月に大阪府議会に設置された「基礎自治体の機能強化に関する調査特別委員会」の動向にふれました。

この委員会は、人口規模の小さな自治体が議論の対象となり、市町村合併が方策の一つとして議論されることが予想され、「組合員の働き方の変化や単組組織の統合問題など大きく影響を及ぼす。速やかに対策委員会を立ち上げ、府本部組織横断的に対応していく」と述べました。

また、府本部運動の変革をめざすため、「府本部青年部を再構築・再始動し、単組・府本部運動の次代を担う世代の育成に力を注ぐとともに、さらなる女性参画の促進を進めていく」としました。

そのうえで、「優しさの中にこそ本当の強さがある」とし、「職場の中の声かけが信頼関係を生み、組織の結集に繋がる。そうした優しい組織が結果として強い組織を生み出す」と述べた。さらに組織の運動には「『関心・感動・感謝』この3つの『かん』が大切」とし、「前例踏襲や慣例にとらわれない『関心・感動・感謝』を呼び込む府本部運動に取り組みたい」と決意を述べた。

その後、来賓として駆け付けた自治労組織内参議院議員の「岸まきこ」さんに中野委員長から推薦状が授与されました。自治労は2025年に実施される第27回参議院議員選挙において「岸まきこ」さんを擁立することを決定しました。府本部も推薦を決めました。

授与にあたり「岸まきこ」さんは、会計年度任用職員への勤勉手当支給にかかる法改正実現などに関わってきたことにふれ、「引き続き2期目にむけても全力で皆さんの声を代弁していきます」と意気込みを述べました。

大会では、賃金労働条件の改善、組織の強化拡大、安全・安心な社会の実現を柱とする「2024年度運動方針(案)」、単組活動の活性化をめざし組織の強化拡大につなげる「第8次組織強化基本計画(前期)年次総括」、自治労が持続可能な組織であるために、若年層や女性組合員が積極的に活動できる組合への変革をめざす「自治労大阪府本部ジェンダー平等推進計画」が議事の柱となりました。

いずれの議案も変化する情勢に対応した府本部運動のあり方を示す方針であり、着実に方針にもとづき具体の運動を前に進めていくことが重要になります。府本部は、代議員から出された意見に対し、単組への支援や情報提供、具体の取り組みを企画、実践する考えを示しました。

最後に交渉サイクルの確立と単組交渉力の強化、第8次組織強化基本計画にもとづく単組活動の活性化、第27回参議院議員選挙における自治労組織内参議院議員「岸まきこ」の必勝にむけた取り組みなどを提起する大会宣言が全会一致で採択され、中野委員長の団結ガンバロー三唱で大会を閉会しました。