HOME府本部の取り組み > 自治労大阪社会福祉評議会保育部会:「噛まない」「噛めない」が課題/乳幼児の食育について知識深める

更新日:2014年10月1日

自治労大阪社会福祉評議会保育部会
「噛まない」「噛めない」が課題
乳幼児の食育について知識深める

 自治労大阪社会福祉評議会保育部会は、近年、硬い物が「噛めない」「噛まない」などの、子どもの食べ方に関わる問題が指摘されていることを課題に挙げ、9月14日、大阪市内で、食べ方を育む乳幼児期の食育︱気付きを支援につなげる︱をテーマに講師には、京都府立大学大学院 生命環境科学研究科 管理栄養士・健康運動指導士 上田由香理さんを招き学習会を開きました。

 最近は、柔らかい食品が増加傾向にあり、子どもたちは、柔らかい食べ物を好む傾向があります。この結果、食事による咀嚼回数の減少、低下から、「噛む力」「噛んで砕く」「混ぜ合わせて飲み込む」ことが苦手な子どもが増えている現状にあります。

 上田さんは、咀嚼の効用として、①味覚が発達する、②唾液が出ることで消化を助け、虫歯を予防すること、③脳やあごが発達し、口の筋肉が鍛えられることで、ことばの発音がはっきりする、④運動能力やバランス感覚が向上することなどを挙げました。また、食べ物を噛みしめることで、腰が安定し、姿勢が維持しやすくなることも強調しました。参加者からは、「離乳食の時期から、子どもの食べ方を注意深く見守り、適切な援助をする必要があることを痛感した」と語りました。

良く噛んで味わって食べるなどの食べ方に関心を持たせることが大切と語る上田さん

良く噛んで味わって食べるなどの食べ方に
関心を持たせることが大切と語る上田さん

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