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更新日:2009年7月30日

保育・子育てを考える集い
子どもの貧困を学ぶ
地域に安心の保育・子育てを

 09年7月4日、自治労大阪社会福祉評議会は、子ども情報研究センターと協力し、「大阪発第5回保育・子育てを考える集い」を大阪市内で開きました。集いには350人の参加者がありました。同集会は、子どもや保護者が安心できる保育・子育ての仕組みを地域でどう作っていくかについて、保育現場、保護者、市民グループなど子どもにかかわる人らと意見交流し、議論を深めることを目的に2年に1度開催しています。

「子ども虐待における貧困問題」をテーマに講演する山本恒雄さん

あいさつをする子ども情報研究
センターの田中文子所長

 はじめに、子ども情報研究センターの田中文子所長から「日本のシングルマザーの就労率は、85%と諸外国に比べ、飛びぬけて高いにもかかわらず、母子世帯にはあらゆる貧困が数珠つなぎに連鎖している。子どもたちが未来に希望を持てる社会にするため、ともにがんばろう」とあいさつがあり、自治労大阪の蜂谷紀代美委員長からは、仕事も住むところも失った人たちの支援センター「大阪希望館」の紹介と支援活動への協力要請がありました。


「子ども虐待における貧困問題」をテーマに講演する山本恒雄さん

「子ども虐待における貧困問題」を
テーマに講演する山本恒雄さん

 午前中の全体集会では、日本家庭総合研究所の山本恒雄さんを講師に「子ども虐待における貧困問題」と題した記念講演がありました。山本さんは「貧困とはどういった状態を指すのか」を明らかにし、日本における子どもの貧困問題や貧困問題と子ども虐待の関係などについて講演しました。また午後からはテーマごとに6つの分科会が開かれ、とくに第1分科会「子どもの貧困についてシンポジウム」では、「貧困」だけでなく「貧困」を作り出す社会のプロセスなどについてもパネリストから提起を受け、参加者は子どもの貧困について理解を深めました。

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