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更新日:2009年6月16日

「職」と「住」を失った人たちの支援へ
「大阪希望館」オープン

内覧会でマスコミ取材に応える希望館スタッフ

内覧会でマスコミ取材に応える希望館スタッフ

 5月30日、大阪希望館の相談センターが大阪市内北部にオープンし、同日10時から内覧会が開かれました。また同センターは、チャレンジネットと連携しながら6月1日から相談活動を開始しています。

 大阪希望館は、雇用情勢が悪化するなか、仕事と住まいを同時に失くした人たちを支援するため、連合大阪を中心に大阪労働者福祉協議会やNPOなどの市民団体によって設立されたものです。また、切迫した相談に対応するため同相談センターの近隣には5室の支援居室も確保されました。

 事務所ビルの一室に開設された相談センターの広さは約50㎡。事務机にはパソコンが並び、一見普通の事務所のように見えます。だが、就職活動用の背広や緊急対応用の簡易ベッドも設置されており、そこに「大阪希望館」らしさが伺えます。

 同館の運営はカンパや寄付金で賄われており、その第一歩として連合大阪も「雇用と就労・自立支援のためのカンパ」に取り組んでいます。自治労大阪も街頭カンパなどを企画して市民の協力を呼びかけていきます。

 自立をめざしてがんばる人に支援するため、カンパを始め衣類や生活用品などの支援物品の提供など、みなさんのご協力をぜひともお願いいたします。

難波さんが激励訪問

難波利三さん

難波利三さん

 「大阪希望館」の名称は、難波利三さんの同名の小説が由来です。同館のオープンにむけて活動していた設立準備会事務局に立ち寄った難波利三さん(小説「大阪希望館」の著者)は「私が『大阪希望館』で描きたかったのは、『生きる』ということ。敗戦直後の悲惨な状況を懸命に生きた人たちを描くことで、それを突き詰めたかった」と述べ「今の格差社会では、豊かな人を横目にがんばらなくてはならない。納得のいかない思いが強く、心の傷も深い。そんな人たちの支援に乗り出されたみなさんに心から敬意を表したい」とスタッフを激励しました。

 難波さんは、7月11日午後1時30分から浪速人権文化センターで開かれる「大阪希望館」設立記念集会にも参列し、あいさつをする予定です。

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