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更新日:2017年7月3日

北摂ブロック環境保全行動
腰を屈め悪戦苦闘
棚田の田植えで環境保全

 「腰が痛い。つらいわ」。自治労大阪北摂ブロックは、5月20日、大阪府能勢町で環境保全行動として棚田での田植えを行いました。棚田では、手作業による田植えとなることから参加者は腰を屈めながら悪戦苦闘していました。

大人もこどもも泥だらけになり懸命に田植えをした

大人もこどもも泥だらけになり懸命に田植えをした

 同ブロックの保全行動では、春の田植え、秋の収穫、収穫を祝う収穫祭を毎年行っています。秋には、棚田で取れたお米を使った炊き込みご飯やお餅などを振る舞い、参加者は秋の自然の恵みに舌鼓を打っています。同ブロックでは、能勢棚田環境保全行動として、2004年から活動しています。

 この活動は、棚田がある田園風景を後世に伝えようと全国棚田百選に選ばれた能勢町長谷地区で始めました。棚田は、山や谷を切り拓き、石垣を積み上げ傾斜地に作られた田んぼです。こういった形状から田植え機などをはじめとする農機具が使えないため、すべて手作業となります。棚田を維持するには体力が必要なことから、後継者不足が顕著に出てきている。こうした厳しい環境によって、耕作放棄地が増えてきており、地域の活性化と景観維持のため同ブロックでは棚田を中心とした環境保全活動を積極的に展開しています。

 古市・北摂ブロック事務局長は「今回も100人近く参加いただいた。この活動を通じて北摂ブロックの絆を強めていきたい」と述べました。同ブロックでは、ブロック総会などで各自治体の地場産品を披露することで北摂地域内の自治の活性化をめざす取り組みが続けられています。また、先人の苦労と努力の結晶である棚田を通じ、「地球規模で考え、地域で行動する」ことを基本とした環境自治体づくりの運動を継続しています。同ブロックに集う9つの労連は、今後も連携を深める機会として棚田環境保全活動を続けます。

腰を屈めて悪戦苦闘
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